「名古屋市南区の水道局指定水道工事店 名水工業所の工事ブログ」

 

(お願い)下記修理は、施工経験のない方、またDIYで下記ブログを参考にし絶対に作業をしないで下さい。間違いなく便器を破損させてしまいます。

 

何度も修理依頼して頂くアパート大家さんから「2階トイレを流すと1階倉庫に水が漏れてくる」と修理依頼を頂きました。お電話の時点で、これは大変な工事だと気持ちを引き締めて現場へむかいました。倉庫なのですでに大家さんが天井を壊し、2階トイレ下部を確認出来るようになっていました。

 

矢印部分にある接続部品が劣化し、タンクを流すと洗浄水が階下へ漏れてしまいます。

接続部品の現物です。ゴム製ですでに入手不可能です。(弊社資料用部品)

下部からのアプローチも考えましたが、接続廻りに多量のモルタルが張り付いてるため、下部からは交換不可能と判断、本来のアプローチ方法のタイル上面を壊し取り替えることにしました。

水道修理の中でも高難度の修理になります。多くの経験と技術そして慎重さがなければ便器が割れてしまいます。便器接続部の陶器が一番薄く、ちょっとした衝撃で割れてとれてしい使えなくなります。自分もこの修理をする際は、万が一取付部が破損した時のことを考慮し、必ず朝一番で訪問し、破損の際は夕方までに交換できるようにしています。

とりあえず破損リスクの高い側は残し、リスクの低い壁側を割り接続部の状態を上部から再確認しました。モルタルが接続部に下部から見た以上に張り付いており、便器割れちゃうかなと一瞬不安が頭をよぎりました。

今回も成功です。慎重派のKUNIは、今までこの修理は100パーセント成功しています。一番壊れやすい部分では1時間格闘するなんて当たり前、今回は、接続部分3分の2ほどにモルタルが付いていたため、取り除くため2時間半ほど費やしました。

従来のゴム製部品は手に入らないため、ある方法で便器と接続しています。

タンクからの既設洗浄管の状態が良くなかったため、一部新しい管を加工し接続調整しました。

毎回、便器が割れずに接続部に固着しているモルタルがとれたときには、ホッと一息つくほどの難しい修理です。最後にモルタル補修をし工事完了です。

(名古屋市南区西又兵ヱ町 K荘)